会心の
的中があった一方で、後悔というか後味の悪い気持ちも多かった土曜競馬だった。
札幌2Rで加藤祥太騎手のジオルティが、武豊騎手とルメール騎手を後方から豪快に差し切るという、下剋上的な勝利を決めた。
単勝1,210円。ジオルティを軸に馬券を買った方や加藤騎手はさぞ気持ちよかっただろうが、私の心は最悪なものとなった。
気になっていたんだけど買えなかったという、一番やってはいけない状況を作ってしまったからである。
ではなぜ
気になったのか。もうとっくのとうに気付いている方もいると思うが、私の反省も意味も含めて経緯を綴りたいと思う。
ロバートソンキーが出走する新潟8Rを予想中、ロバートソンキーの相手探しをしているときに「なぜ、コマノウインクルに加藤騎手は乗らないのか?」という疑問が芽生えた。
なのでJRAのHPで加藤騎手の騎乗馬を確認したところ、札幌で騎乗するとのこと。
前走自らの手綱で勝利に導いた自きゅう舎の馬を置いていくということは、それ以上の馬がいるのだなと思いながら、発見したのがジオルティである。
そして前走の馬柱を見ると、なかなかいい競馬をしているなと思った。これはもしかしたら勝ち負けまで期待できるのかなと思った。
しかし悲しいかな、そこで私の記憶は途切れる。
結局、うやむやなまま予想を終えてしまい、結局イヤな思いをすることになってしまった。
普段意識していないが
結果的にうやむやに終えてしまっても、それでよかったということが多いのも事実。
しかし、あそこまで気になったのなら、買えばよかったのにと思うのも事実。
そのうえ、今日の他のレースで買っている杉山きゅう舎の馬なだけに、芋づる買いをしておけばよかったなぁと、湧き上がる気持ちは後悔ばかり。
もう少し突き詰めて、なぜ買えなかったのかと考えると、やっぱり加藤騎手との信頼関係(もちろん一方的な関係だが)が出来ていなかったからなのかなと思う。
やっぱり、馬でも騎手でも、何度も馬券を買って、他人事ではない気持ちでレースを観戦して、時には当たって、でも基本外して、そんなことを繰り返して少しずつ信頼関係(もちろん一方的な関係だが)ができて、勝負できる土台ができるのかなと思う。
長い長い準備期間があって、1つの的中が結実するのだと思う。
加藤騎手、今年は春の中山でミスニューヨークという馬で、3歳500万下のレースで鮮やかな勝利を決めたのが印象に残っている。
派手な活躍はないものの、今日のジオルティの位置取りと仕掛けのタイミングを見る限り、腕は確かだと思った。
ちなみに置いていったコマノウインクルも、新潟で勝利。私は乗り捨てられたと解釈して狙いを下げてしまった。なかなかねぇ。