せっかく
ここ数週、うまく回りかけていた競馬予想だったが、思いっきりぶち壊してしまった。
敢闘意欲のかけらも感じられない騎手、道中馬とケンカしている騎手、ローカルの道悪ダートで逃げ馬をスースーと行かせてしまう騎手たち・・・
と、言いたいことは山ほどあるのだが、とはいっても最終的にクソの役にも立たなかったのは、この週末の自分の予想である。
こんなマヌケで隙だらけの予想をしているようでは、全然だめだ!競馬を30年やっているなんてよくも言えるものだ、と自分に対して情けない気持ちでいっぱいである。
その罰として、314,000円のマイナス収支が、自分の目の前につきつけられた。
もう情け容赦なくやられた。しかしこれこそが競馬の現実であり、恐ろしさである。
先週・先々週は、日曜日の午後の切羽詰まった時間帯から、奇跡的な一発があり、なんとかなったが、結局はその分の儲けも全部吐き出したうえに、さらに負債が増えたことになる。
まぁ過去30年にわたり、私の中で何度も繰り返されたストーリーである。
ただ今回はやっと長いスランプを乗り越えたという達成感があったところで思いっきりやられてしまったので、気持ちの整理がつかない。まだ信じられない感じだ。
ところどころに、キラリと光る予想はあっても、結果的に当たらなければこういうことになる。
この土日を
振り返りたい。
まず土曜日だが、実は土曜分については、もう仕方ないのかなと思っている。
振り返っても取れるレースがなかった。
福島2R・カシノブレンド、福島12R・パンドラフォンテンにはもう少し上手く乗ってほしかったなというのがあるが、西田騎手や吉田豊騎手に毎回毎回神騎乗を期待するのは間違っているし、僕にはどうしようもないことなので仕方ない。
いつか再び穴をあけてくれることを信じている。
他にも終わってみれば取りたかったなというレースはあるが、コメントの中に「乳房炎で」とか前走10秒近く負けているような馬はさすがに買えない。
あとは私にとってのNG騎手が、必要以上に張り切ってしまい穴があいたレースもあった。意地を張りすぎるのもよくないと分かっているのだが、そうやって意地を張ることで勝ち取った馬券もあるので、まぁ仕方ないのかなと思う。
どうせ来週、私が信念を捻じ曲げて単勝を買ったところで、思いっきり期待を裏切ってくれる騎乗をするのは明確だからである。ねぇ鮫島騎手。
ひどかったのは日曜日である。
こちらはもう自分が悪いとしかいいようがない結果がつきつけられた。
まずは、中京のグレースゼット・・・(単勝670円)
今日も見事な逃げ切り勝ちだった。
菱田騎手から川須騎手の乗り替わりがマイナスに出るのではないか、昇級初戦で逃げられないんじゃないかという懸念があり切ってしまったのだが、私にとっては残酷な結果が突き付けられた。
救いは単勝がけっこう人気だったことぐらいだ。
こちらも気持ちのこもった逃げ切り勝ちだった。
田中勝春騎手はこれで待望の重賞50勝目となった。
去年の夏からずっと重賞50勝目はいつかいつかと気にして何度も勝負したが、悉く裏切り続けられており、さすがに自分も辛抱が続かなかった。
アメリカズカップという狙いも悪くはなかったが、やはり岩田騎手から北村友騎手への乗り替わりというのは、どちらがいいという問題というより、岩田騎手がアメリカズカップを捨てたという時点で勝つのは厳しかったということだろう。
そのへんが、ちょっと実はひっかかっていたのだが、やっぱりそういう心の中からの叫びというのは、よく耳をすませておかないといけない。
今から思うと、もしアメリカズカップに岩田騎手が乗れないけど、勝負がかかっているとしたら、きさらぎ賞勝ちのある松若騎手を中京から呼び寄せるよなと思った。
乗り捨てられて、初騎乗で重賞Vは厳しいよなと、今さらながら思う。
それでもよく5着に頑張ってくれたと思う。きさらぎ賞で単勝を当てたことがあるだけに、なんとかもう一度オープン特別でもいいので一発決めてほしい。
もう1頭は、函館6Rのボルンカズマ(単勝1,840円)
私はよく雅苑興業の馬を買うことが多いので、この馬も気になっていた。
しかし、このレースには函館2戦連続2着のカーブドシールという馬がおり、さすがにこの馬には勝てないだろうということで勝負を避けてしまった。
ただ穴馬券を取りたいのであれば、カーブドシールがまた2着になる可能性もあると考えて強気に勝負に行ってもよかったのかなと思う。
せっかく目をつけたのに、的中馬券に結び付けられなかったのが後悔だ。
昨晩の予想の中で、馬柱を見返すたびに気になった馬なのだが、それと同じ回数だけ「あぁ、でもこのレースにはカーブドシールもいるんだよな」と思ってしまい、結果的にJRA-VANの予想印欄に◎を打ち込むことができなかった。
あと、本当に今の今気づいたのだが、カーブドシールの2走前にハナ差で競り勝ったのが、シンライの横山武騎手だということに気付いた。
となると、横山武騎手はそのときカーブドシールを叩き合いで競り落としたわけだからら、カーブドシールを負かす自信があったのかなと思う。
そこに昨日の自分が気付けていれば、ボルンカズマを買えたかもと思う。
このへんは土曜日の大敗が心の余裕をなくしているのかなと思った。
この3つが、今日の運命の分かれ道だったし、全部取っていればプラマイゼロに持ち込
むことはできた。
残念だ。これは全て私の判断ミス。力不足としかいいようがない。
あと
こういうのが取れれば年間収支プラスにできるんだろうなと思ったのが、福島2R・スースーである。
石橋脩騎手から井上騎手への乗り替わりということも含めて、これは「見落としい」だった。まぁこれは取れなくても仕方ないのかなと思うが、取れれば気持ちいいだろうなと思う。
前々走が1600で逃げ、前走が1400で逃げられず、そして今回1700で逃げ切り。
僕はこのレース、過去2走買い続けていたマジックブルームに真っ先に本命印をぶちこんでしまい、まったく他の馬に目がいかなかった。
実はマジックブルームに、スースーのような競馬をしてほしいなと思っていたし、1400で3、4番手につけられる脚があるのなら、逃げることもできるんじゃないかと予想したのである。
津村騎手には、もっと1番枠をいかした騎乗をしてほしかった。ハナを譲るとしてももっと井上騎手に対して主張してほしかった。本当にもったいない。
津村騎手はアイアムジュピターの5,950円をはじめ、私の中で今年もっとも払戻金を提供してくれている騎手なので悪く言いたくないのだが、ちょっと残念だった。
その一方で
私の中で株をグッと上げたのが、福島8Rでアイアムハヤスギルを2着に持ってきた山田騎手である。
こちらも1番枠だったので、ハナに行けることを信じて単勝を買った。
ただスタートしてみると外の2頭が速くて3番手に控えることになってしまい、何やってるんだ、もっとガシガシ行けよと思ってしまった。しかし4コーナーではいい手ごたえで前2頭を射程圏に入れて、一旦は完全に抜け出すことに成功した。
結果はさらに後ろの馬に差されての2着だったが、ロスがない、枠順と減量を生かしたすばらしい騎乗だと思った。
馬券成績が落ち目の私が株を上げたと書いても山田騎手はイヤな気持ちになるかもしれないが、彼はいつも一生懸命乗っている感じが伝わってくる。
昨年の距離誤認事件は本当につらいことだったと思うが、今週15鞍、今年243鞍の騎乗依頼があるということは、いつか大きな花を咲かせそうな予感を抱かせるし、本当に咲かせてほしいと心底思う。
今日のアイアムハヤスギルの騎乗で、きちんとペースが読める騎手だということは分かったし、3キロ減があればやってくれそうだ。育也に負けずに成績を伸ばしてほしい。
最後に
ちょっと馬券以外のことも書かせてほしい。
私はこうして競馬を毎週楽しんでいる(というか中毒化している)が、当然のことながら会社勤めをしており、幼稚園に通っている息子もいる、40代半ばの男である。
以前、もっと気合を入れて予想してほしいと自分に叱咤激励する記事を書いた。
しかし、この土日の予想の中で、やっぱり簡単なことではないなと思った。
私だけでないだろうが、月曜から金曜までは当然仕事が中心だ。
4月から少し昇級(地方競馬でいうところのC1からB3に上がったような感じか)したこともあり、自分のことだけでなくグループ全体のことも考えないといけない。
仕事に厳しい女性の先輩、自分より10歳以上年上の先輩をはじめ、5~6人とよい関係を築きながら仕事を進める必要がある。
上下左右を見渡しながら、神経をすり減らしながら、どうにか毎日を乗り切っているというのが実情である。
なので、金曜日の夜の時点では、本当心底疲れていた。仕事は無事に区切りのよいところまで終えることができたのだけれど。
そして金曜の夕食はカツ丼だと妻から聞いて、「よし、じゃ美味しく食べて週末の予想を頑張ろう」と思いながら家に着いた。
しかし家に帰ると、妻の体調はあまりよくなく、息子も幼稚園で疲れがたまっているのか咳が出ていて、私が帰る直前にちょっと食事を吐いてしまったようだった。
それでも、なんとか片づけてカツ丼を食べたのだが、妻の味付けはよいのだが、いかんせんカツが薄くて、カツ丼って感じが全くしない。
私の中では、とんかつ和幸の一口ひれかつかロースかつを連想していたので、私の中では残念な気持ちがいっぱいになった。
と同時に、「あっ今週は勝てないな」という確信のようなものが芽生えてしまった。
文句も言いたかったが、そんなに強く言えるほど私は稼げている人間ではないので、そこはグッと抑えた。
息子も、おいしくないという顔をしていた。
なんかみんな頑張っているのに、家族3人誰も幸せな気分になれていないと思うと、とても気持ちが落ち込んでしまった。
それでも競馬が当たって私の買った馬が1着になれば、家の中の雰囲気も明るくなるし、私も元気がわいてくると思い、家事や寝かしつけを終えてようやく予想に取り掛かった。
しかし夜も12時を過ぎると睡魔が襲ってくる。
木曜日の夜に出馬表には目を通したものの、やっぱり5日間の空白があると頭の切り替えは難しい。
思い切った予想をしたいという気持ちが強すぎると、単勝100倍以上の限りなく的中が遠くなる馬を買ってしまうことになるし、当てに行く予想をすると配当が低い夢のない馬券になってしまう。というかそれでも外れる。
来そうで配当が高い馬という絶妙でバランスのよい予想をするためのコンディションって本当に難しい。そもそも実現不可能なのかなと思ってしまう。
いろいろ思考錯誤して、少しでもいい予想ができるようにブラッシュアップしながら自分なりの馬券ルールを設けているのだが、勝ち馬はその網にかからず、タッチの差ですり抜けていってしまうのである。
タッチの差ですりぬけていくならまだいい方で、自信を持って狙った馬が4角で最後方ということも最近は多くて・・・自分を信じられなくなるときもある。
あと絶妙でバランスのいい予想ができたなと思っても、バランスのよさだけではなく、勢いというか、運の助けがないと的中には届かない。
場合によってはバランスなんか滅茶苦茶であっても、玉砕逃げが決まってしまうこともあるし、バーミーブリーズの西田騎手のように神業的な騎乗でVを勝ち取ってしまうこともあるので、もう本当に難しい。
特にこの土日は、歯の治療(歯医者ではなく、最初からこう書けばよかった)、幼稚園のイベント、地域のお祭りと本当に慌ただしかった。
そして週が明けると、また上下左右を見渡しながら、息つく暇なく働く毎日が待っている。明日は海の日で休みなのだが、惨敗したあとの競馬のない休日はつらい。
それだけに本当に今週は勝ちたかった。
それで明日の海の日は今後の仕事の見通しを立てたりする時間に回したかったのに。
こんな調子では、競馬に負けた罪悪感というかくやしさというかモヤモヤ感一杯で一日を過ごさないといけないのかな、つらすぎる。
「船橋ケイバはいかがですか」という声もどこかから聞こえるが、さすがに明日は自分の頭も休ませてあげたいよ、つらすぎる。
あと「海物語はいかがですか、明日は海の日ですよ」という声も以前通っていたパチンコ店から聞こえるが、お断りだ。
実は、以前はパチンコ中毒だった。月25日通ったこともあるが、直近でやったのは昨年の海の日だ。明日行かなければ、もうずっと止められる気がする。
もういろいろありすぎて、自分の人生どうなってしまうのかなと思う。疲れた・・・