競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

今の自分にはこれが精一杯、秋福最終日に思うこと

秋の福島競馬は

今週が最終週。この開催が終わると、いよいよ年末が近づいたことを実感する。

東京競馬や京都競馬に関しても書きたいことがあるのだが、今日は福島競馬で思ったことを3点綴りたいと思う。

一言で言うと、ただただ苦しい1日だったがハッピーエンドが待っていた。

①.福島1R

正直、直線を向いた時点で「もらった!」と思った。

ニーズヘッグが向こう正面から仕掛けて、4角先頭。

「やっぱり2戦目、初ダートで一変した。この勢いで1日行けるぞ」と思ったものだ。

しかし直線を向いてから、さすがに長く脚を使い過ぎたか、ちょっといまいち伸びない。

なんか後ろから来ないだろうなぁと思ったら、やっぱり1頭来た。

こういう調子が悪いときは、なかなかうまくいかないものである。

単勝21.5倍が目の前からすり抜け、単勝180倍の馬が突き抜けた。

人気薄を買って勝利目前のところを、さらに人気薄の馬にやられるのは、めっちゃ落ち込む。怒る気力も湧いてこない。

内心、今日ここから巻き返すのは厳しいと思った。よりによって最初のレースで・・・

とはいえ、横山和騎手を責めることはできない。結果として仕掛けが早すぎたのかもしれないが、やっぱりまくる以上は4角先頭で、先行馬を自分で全部つぶしに行かないと、先行馬が息を吹き返してしまう。

本当にいい騎乗だったと思う。相手が悪かったと思うしかない。

この馬、次出てきたらどうしようかなと迷う。正直、ここは決めないといけないレースだったと思う。

②.福島6R

今日こそ、小林騎手初勝利かと期待したが、期待した自分が大馬鹿だった。

これでは、小西先生もきゅう舎スタッフもガックリといったところだろう。

馬主は激怒間違いなしかと思われる。

福島のダ1700メートルで道中5秒近く離されたら、どう見ても助からないだろう。

横山典騎手だって、なかなか成功できないポツン騎乗をJRA未勝利騎手がやってどうするんだ!という思いである。

できることなら敢闘精神欠如で3週間くらい騎乗停止してほしい。

減量騎手なんて前に行ってナンボということだろう。

自分でペースが把握できないのであれば、だれかをマークするとか、せめて馬群のお尻につけるくらいはしてほしいと思う。

たしかに僕も差し決着になることを期待していた。それは認める。

本当に困ったものだと思う。

ただ、ヤングジョッキーシリーズでは、この騎手が東日本地区ではJRA1位なんだよな。

あの浦和コースで勝てるんだから、きっかけ一つだと思うんだけどなぁ。

とはいえ賭ける側のメンタルと資金がもう限界である。どこまで耐えられるか。

③.福島12R

午前中の早い時間帯に的中を決められず、どんどん時間ばかりが経過していった。

最後の望みを託したのは、西田騎手のバーミーブリーズである。

もうこれは理屈うんぬんの問題ではなく、買わないという選択肢はなかった。

前走は最内をうまく突いて勝ち取った2着で、今回は斤量3キロ増でしかも外枠。

さらなる上積みは見込づらい状況ではあった。

しかし、もう1頭のお手馬であるカシノブレンドではなく、西田騎手がこちらを選んだことを信じて勝負した次第である。

さすがに外枠ということもあり、あと最終週ということもあってか、西田騎手はインを突くという選択ではなく、外を回して正攻法の横綱相撲で行こうという判断だったのだろう。

でも、道中の手ごたえを見てもスピード負けする感じはなかったし、3角から4角でも手ごたえは十分に見えた。

最後の直線を向いて先頭に立つが、なんかやっぱり1R同様、伸びが今一つだ。

後ろからペイシャドリームが追い込んできたが、これは的場騎手なので、なんとか凌げると確信。

ついに的中だと思ったが、最後の最後にキャスパリーグが一気に追い込んできた。しかも鞍上は絶好調の鮫島克駿だ。

大丈夫と思いつつも、あまりにも末脚がすごすぎて、一瞬やられたかと思った。

しかし実況の小林アナの「キャスパリーグ、これは2番手か」という言葉を聞いて、ようやく的中したんだなと思った。

そして前走2着にもかかわらず、単勝1,940円。

年間収支プラスは叶わなかったが、今日の分に限っては勝利という、条件付きのハッピーエンドという結末になった。

振り返ると

ビュイック騎手をもっと徹底的に買っておけばよかったとか、結婚を発表した丸山騎手を徹底的に買っておけば・・・と後悔の念は次から次へと湧いてくるのだが、助かったぁというのが正直な感想である。

競馬の神様から「年間収支プラスなんて、そんな甘いもんじゃねぇぞ。初ダート狙いくらいで玄人ぶってるんじゃねぇよ、バカモン!」とぶん殴られたような気分である。

一方で、勝利の女神からは「自分の思いを貫いて、西田騎手に賭けた勇気を認めましょう。明日から厳しい仕事が続くようだけど頑張って!」というメッセージをもらえたのかなと妄想してみた。

西田騎手で最終レースに助けてもらったのは、これで今年4回目。彼のおかげで何度勇気をもらったことか。

でも、もしかしたらこれが福島競馬場で見る最後の雄姿?今はそれは考えないでおこう。

日曜の夜、暗い気持ちの中にも、明日からも頑張れるという気持ちが湧いてきて、とても安堵の夜である。とにかく精一杯やったんだ。これでいいじゃないか。