毎月5日(休日の場合翌銀行営業日)は
私がカードローンを借りている緑色の銀行の、約定返済日である。
私の場合は、A銀行に3万円、B銀行に2万円返済する日である。
とはいえ、返済すると言っても、その返済額の源はカードローンである。
こういうのを自転車操業と言い、そんな状態に陥った人のことを、大多数の人は心の奥底で、いや人によっては隠すこともなく哀れな目で見るのである。
しかし自転車を漕いでいる当人は、そんな余裕もないか、あるいはすっかり慣れっこになってしまうかのいずれかというのが現実である。
そんな私も、すっかり慣れっこになってしまった側の人間である。
とはいえ
それくらい鈍くならないと、この約定返済の恐ろしさを凌ぐことはできないのもまた事実である。
人間の本能で、わざと頭の機能を鈍らせているのかもしれない。
本当に恥ずかしい話なのだが、実状を綴ることにする。
A銀行、いや、もうR銀行とする。
・前日のローン残高 1,905,000円
・前日の普通預金残高 30,000円
・約定返済後のローン残高 1,890,206円
約定返済と同時に、過去1ヶ月分の利息が上乗せされるのである。
なので、3万返済しても15,206円利息が上乗せされ、返済に回ったのは14,794円。
200万をフルで1年間借りっぱなしだと、単純計算で利息は19万。月換算で15,833円33銭、日換算で520円50銭、1万円当たりの日換算は2円60銭である。
そして、この仕組みのよくできたところは、前日のローン残高を把握しておかないと、いくら利息を払ったのか、よく分からないことである。
自動支払機から出てきた紙きれを捨てずに持っていれば、まだ救いはあるが、そんなローン残高が書かれた紙を大事に持ち歩いてられるかという気持ちになってしまうのも、ローン債務者の性である。
とりあえず、約定返済日だから○万円入れておくのが精一杯というのがローン債務者の多くの現実である。
ちなみに私はB銀行、いやSR銀行からも借りており、2行合わせると
・前日のローン残高計 2,905,000円
・前日の普通預金残高計 50,000円
・約定返済後のローン残高計 2,873,342円
5万返済しても、18,342円利息が上乗せされ、返済に回ったのは31,658円。
300万をフルで借りっぱなしだと、単純計算で利息は225,000円。月換算で18,750円、日換算で616円43銭、1万円あたりの日換算は2円5銭である。
綴れば綴るほど、厳しい現実を思い知らされる。
なのでできることとしては、親や妻から一時的に預かっている(電気代など、検針票が投函されてから、クレジットカード支払いまでタイムラグがある)お金も、とりあえず返済に回すとか、とにもかくにも利息以上の返済をすることしかない。
クレジットカードの締日が27日であれば、通勤定期券なんかは28日以降に買えば、2ヶ月タイムラグができる。
それでも、元金はなかなか減らないのが現実。
それを考えると、昼食を食べるのも惜しいと思うことがある。今日は抜いた。
耐えられるときだけは、耐えることにしたいと思う。無理なときは、無理しない。