競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

借金について思う

私は

このブログで散々書いてきたが、競馬で今まで蓄えてきた財産を失い、カードローンを300万抱えてしまったというのが現在の立ち位置である。

1997年4月入社した会社に勤め続け、2013年4月に結婚、4月から小学生になる息子がいる。

1989年の有馬記念が私にとってのバージンレース、1990年10月28日に初的中、1992年12月20日中山競馬場で一晩過ごし、1993年1月23日にPAT投票開始、2005年3月12日に一口会員で初勝利。

以降、一時的に距離を置くことはあっても、ずっと競馬を続けてきた。

それでも、独身時代は財形や持株会の積立をしていて、今も続けていれば1,000万くらいにはなっていただろうと思うが、財形は解約、持株会も形だけといった感じである。

そのうえ、カードローン300万に加え、無利子のリフォームローンが100万、住宅ローンが1,400万。

20代は貯まる一方だったのだが、今思えば、あの一瞬がターニングポイントだった。

ATMで

お金をおろした時に、画面上にカードローン50万の申し込みをしますか?というメッセージが出て、考えることもなく申し込みをするボタンを押してしまったんだな。

果たして、そんな簡単な手続きでカードローンが組めるのか?私の記憶が曖昧なのかもしれないが、これが悪夢のスタート。

与信枠50万を自分のお金だと思ってしまうのが借金の怖いところ。

気付いてみたら、50万の枠を使い切ってしまった。

それでもボーナスで8割方埋めることができたのがよかったんだか悪かったんだか。

でも、次のボーナスまでに使い切ってしまい、次に考えたのが財形を一部崩すこと。

しかしこれもよくなかった。

一度崩し方を覚えてしまうと、もう2回目からが平気になってしまうんだ。

そしてさらによくなかったのが、これで簡単に借金を返済できてしまったこと。

出費がエスカレートしてしまい、すぐ50万の枠を使い切ってしまうことの繰り返し。

1回目に50万、2回目に50万、3回目で残額全部崩して、財形は結局解約。

次に

思いついたのが、与信枠の拡大である。150万にしてもらった。

それと同時にエポスカードのクレジットカードローンにも手を出してしまい、ここの50万とあわせて200万借りられる状況ができてしまった。

そして相変わらずの出費。そして結婚。

となると、だんだん書くのも辛くなってきたのだが、ボーナス一括返済という手も打てなくなってしまった。

そこでやむなく取った手段が、持株会の売却である。

これも結構手順がめんどくさかったのだが、一度覚えてしまうと次回からは歯止めがかからない。

4回崩して、全部売り払って今は月1,000円だけ積み立てているという状況だ。今、最低単元の100株あるんだかないんだか。でも100株だけ売る申請とか会社に出したら、なんか怪しまれるよ。

今までは、ローンの前倒し返済という理由で申請してきたんだ。みんな住宅ローンだと思っているかもしれないけど、実は・・・

とどめは

2年半前の住宅購入時である。

まず、リフォーム代について、200万円分は無利子のローンを組めることを知り、家族からもらったお金は借金返済に回し、無利子のローンを組むことにした。

あと、住宅ローンを組んだ銀行から、与信枠100万のカードローンを組めるとの話があり、これも喜んでお願いした。

これで、銀行カードローン2つと、クレジットカードローンと、リフォームローンと、住宅ローンという5階建てローンの完成である。

その後は、与信枠150万の銀行カードローンをどうにか与信枠200万にしてもらい、クレジットカードローンを全額返済し、カードローン契約を止めてもらって、5階建てから4階建てになって現在に至る。

最近のブログで借金300万と書いているが、それは銀行カードローン2つのみで、そのほかにリフォームローンが残り31回・1,023,000円、住宅ローンが残り13,984,580円。

こうして

思うと、いろんな間違いが積み重なってここまで来てしまったのだなと改めて思う。

まずは与信枠を自分のお金だと勘違いしてしまうこと。

あとは一度ゆるめてしまった箍は元に戻せないこと。

そして何より、出費を見直すことに誠実に向き合わなかったこと

それは、競馬での負けを誠実に認めようとしなかったこととも言える。

木曜日の夕方

また週末がやってくる。

調子に乗って鼻高々になっている一部のAI勝ち組似非ギャンブラーから金を分捕って、今週こそ勝利を目指したい。

とは言え、今の私は100円競馬で参戦することが精一杯である。

競馬で財産を失い借金を積み重ねても競馬をやめられない私ができる唯一の策が、最低金額で参戦することである。

ゼロ円では精神的に耐えられない、お金をつぎ込んでも勝てない、借金を返さないといけない。

100円競馬が、私の心の隙間を埋めて、AI勝ち組似非ギャンブラーに一泡ふかせて、崖っぷちで踏ん張るための唯一の術である。

私たちのような長年競馬を支えてきたサラリーマンアナログ馬券オヤジが、AI勝ち組似非ギャンブラーにギャンブルの厳しさを教えてやらないといけない。

所詮、負け組の自己満足だ。それは言っている自分がよく分かっている。

でも100円競馬だって、甘いものじゃないし、全然緩くない。

土日72レース全敗すれば、7,200円も失う。それに100円でも不甲斐ないレースを見せられればやっぱり腹立たしいし、逆に買った馬が先頭に踊り出せば心も舞い上がるのは本当のこと。

毎日プラス収支でもなれば後悔するのかもしれないが、幸か不幸か100円競馬になってからも相変わらずのマイナス収支。

100円競馬にしておいてよかったと、素直に思える自分もいる。

とにかく目標は、借金返済の邪魔にならない程度の結果を出すこと。10円でもいいので勝つことである。いや10円じゃだめだ、JRA-VAN代くらいは勝ちたい。

あと

なんとかカードローンの利息を減らしたいとの思いがあり、他の銀行のカードローンを申請してみた。

でも審査に落ちても地獄だし、審査が通るとしても職場に在籍確認の電話という、気持ちの重くなるステップもある。

ただ、昼食を抜いたり、カフェヴェローチェを我慢したり、ミスドを我慢したり、駅そばを我慢したり、それだけでは1日約600円というカードローンの利息にどうしても勝てなくて。

借金というのは本当に魔物なのだが、その魔物の中でもボスともいえるのが元本の陰に隠れている「利息」の存在だ。

元本は見える敵、利息は見えない敵。

競馬でも、控除率は見える敵だが、調子に乗って鼻高々になっているAI勝ち組似非ギャンブラーは見えない敵だ。

見えない敵を知ることが、勝利への第一歩。

本当は、こんな敵と戦わないのが一番賢い人生の歩み方なのだが、私のようなギャンブル障害の極みまで達した人間はこうするしかないのである。