競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

急きょお休みをいただきました

土日の

中央競馬が終わった。今週は前ぶれなくお休みしてしまい、私の予想を楽しみにしていてくださった方(アンチの方も含めて)申し訳ありませんでした。

借金残高実況中継を読んでいただいている方は、事情お察しかと思うが、ちょっと競馬が面倒くさくなってしまったというのが、正直な気持ち(あくまで一過性だが)。

金曜日も21時過ぎまで仕事が終わらず、土曜も9時から派遣の仕事。

さすがに時間が捻出できなかったし、無理やり36レース予想して全部飛んだらと思うと、何のために派遣の仕事を入れたか分からなくなってしまうと思って。

それでも実は、日曜日はやっちゃうだろうなと思っていた。土曜の朝の時点では。

でも、派遣先で割り当てられた仕事が、同じ先で過去2回経験した仕事よりも倍以上きつくて。

派遣の仕事の(というか本業の仕事の立場では知ることがなかった)厳しい洗礼を浴びたような思いである。

誰にも頼れない環境、社員でもパートでもない派遣という立場で仕事することのアウェー感、軽作業の本当の意味・・・

そして、何よりお金の得ることのしんどさを、この年齢にて改めて知ることとなった。

身を削るとまでは言わないけれど、身を擦り減らす思いをしてきた。

そういう思いをして家に帰って来たので、日曜競馬もどうにもやる気がしなくて。

これで、やる気のない騎乗でも見せられたら堪ったものじゃないという気持ちの方が強くて、とりあえず今週はやめておこうという結論に至った。どうしてもやりたくなったら来週以降やればいいと。

こうして考えてみると、競馬というのもいろいろな利害関係の上に成り立っているなと思う。

今日の菊花賞、タイトルホルダーを買った人は当然のことながら文句なしだろう。そして2着のオーソクレース、3着のディヴァインラヴまでは多少の不満はあれど、まあ納得の結果だったかと思う。

4着のステラヴェローチェは、着差が着差なだけに不満タラタラ状態かと思う。それでも前走、不良馬場を激走した疲労残りもあっただろうし、鞍上が吉田隼人騎手というのも阪神コースということを考えれば、少々頼りない。買った人は不満だろうが、予見できる結果の中で、最も悪い方に転がってしまったという感じ。

13着のレッドジェネシスを買った人は、許しがたい、到底納得できない結果だったと思う。位置取り的に全くやる気が感じられない。

1番人気で川田騎手で友道きゅう舎。この位置取りになってしまったのは何か理由があるのだろうとは思う。それこそ前走、不良馬場を激走してしまった疲労残りがステラヴェローチェ以上だったのかもしれない。

でも、もし私のような軽作業という名の重労働を何日もこなしてきて、ようやくつかの間の休日に菊花賞の馬券を買いに行って、心を高ぶらせながらスタートを待って。

でも実は、一番心高ぶった瞬間は発走直前だったなんて。

そんなのは耐えられない。

後方で折り合い専念と言えば聞こえはいいかもしれないが、好走できる状態になかったということなのだろう。

確かに競走馬は生き物だから、体調がいい悪いはあるのは分かる。

でも出馬投票した以上は、馬にはかわいそうでも、勝つための騎乗をしなければいけないと思う。

後方で折り合い専念するしかないくらいのデキであれば、そもそも出馬投票するべきではない。百歩譲って出馬投票するなら、見せムチでもいい、セファーラジエルのような走りでもいい、どんな形でもいいから勝つ姿勢を(勝ちに行くふりだけでも)見せてほしかった。それが最低限の礼儀だと思う。

1着賞金1億2000万円のレース、このお金がどこから出てくるのかをもう一度考え直すべきだ。馬券売上の10%がJRAに入るとして、最低でも12億円の売上がないと、この賞金は出ない。

株式市場の何の根拠もない不可解なバブルで稼いだ実に運のいい投資家の方々にとっては痛くもかゆくもない12億円かもしれないが、仮に時給1200円であれば、1,000,000時間の『軽作業』から捻出された馬券によって、成り立つ賞金である。

1日8時間労働で、延べ125,000人が働いた結晶である。

もちろん、軽作業で稼いだお金をタイトルホルダーに投じた人もいるだろう。それは仕事も頑張ったうえに競馬予想も頑張った人。いい思いをしてよい立場だと思う。

しかし、同じ立場でレッドジェネシスに投じてしまった人がいることを思うと、この輝かしい結晶は怨嗟に満ち溢れているのかなとも思う。

こうして考えると賞金も払戻金も、いかに怨嗟がこもったお金なのかと感じざるを得ない。

いろいろ

書いてきたが、とにかく出馬投票した以上は勝利を目指してほしいし、最終的に勝ち負けはついてしまうのだけれど、全力を尽くしてほしいと思う。死ぬまでやれとは言わないけれど、多少具合が悪くなるくらいまでは頑張ってほしい。

派遣の仕事でも、勤務できる意志表示をして受けた以上は、やり遂げないといけない。それができない人間は信用を失うのだから。