競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

今は、左を見ても右を見ても耐えるしかない

日曜の夕方

埼玉の空は、16時半でほぼ真っ暗という感じである。

毎年のこととはいえ、11月・12月は僕にとって憂鬱な時期だ。

もう、今の仕事から離れたい。そんな我儘を言える資格もないのだけれど。

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今こそ、この本を読むときなのかな。

年末調整と人間関係に苦しむ46歳のおっさんの晩秋である。

朝7時から夜21時まで仕事しても、残作業を見て途方に暮れるしかない状況って何なんだ?と思う。本当はもう少しいい加減な人間になりたいんだけど。

というよりは、もっと頼まれても断れる人間になりたいなって、つくづく思う。

ところで

競馬は、2週連続休むことができた。

ところどころで、アチャッと心が疼く結果も見受けられたが、まぁやらなくてよかったのかなというのが率直な感想である。

古川奈穂騎手、ついに復帰後初勝利を決めた。勝つまで追いかけられなかったのは残念だが、このレースで単勝を買えたか?というと、ちょっと微妙。

ちょっと微妙というよりは、買えなかっただろう。

馬柱的にも買いづらいし、古川騎手は東京競馬初騎乗。心が下向きな人間が初めてのことにチャレンジする(=競馬場初騎乗の騎手が乗る馬の単勝を買う)のは極めて難しいことだ。

初めてのことにチャレンジできるときは、心が上を向いているとき。

グランスラムアスクや古川騎手も頑張ったが、一番凄みを感じるのは矢作調教師。

金沢やアメリカでも結果を出す一方で、東京で坂井騎手を、福島で菱田騎手を輝かせて、そして古川騎手にもチャンスを与え続けて。

周りの人間がみんな幸せになっていく。その力ってどこから湧いてくるの?と思う。

46歳の私

本当なら仕事でも、社会でも働き盛りの時期だよなと思う。

確かに労働時間的には働き盛りといってもよいかもしれないが、下を向いて暗い気持ちで惨めな気持ちで耐え続けるしかない毎日。

NHKのアナウンサーで同学年に、井上二郎というアナウンサーがいる。

土曜の朝9時前、関東地方で震度3の地震があった。

9時からの生放送のMCが井上アナウンサーだったのだが、冒頭に地震のニュースが割り込んできても、全く慌てたそぶりもなく、地震に関する情報を伝えて、何のよどみもなく本来の番組に入っていった。

布団の中でガラケーワンセグを見ながら、自分の仕事ぶりを思うと溜息すら出ない、比較対象にもならないなと感じた。

でも、その一方で、少しでもなんとかしたいって思ったのも事実だ。

置かれた場所は違うけれど、クヨクヨしていても何も状況は変わらなくて。

クヨクヨしている時間があるなら、来週の月曜日から何ができるか考えたほうがずっといい方に向かえるはずだ。

私の借金と同じように、全部を一括返済することはできないけれど、少しでも不安を削り取ることは可能だ。

傍目にはひどい状況でも、当事者が少しでもいい方に向かっていると思えることができれば頑張れる。

18歳以下の

10万円給付について、未だに反対意見が出続けている。

私も、正直言って公平な給付ではないと感じる。

でも、反対意見の裏側には、10万円を受け取れない側の人間の妬みというか恨みというか、物凄い負のオーラを感じるのは気のせいか。

反対意見の流れが、全員給付という方向に進んでいってくれれば、みんなが幸せになるプラスのオーラになるのに、バラマキをやめろといった意見に代表されるように、幸せになる人間が1人でも減るような方向に進んでいるのが、とても悲しい。

バラマキってそんなに悪い事ですか?

景気というのは、気持ち(心の中)の景色。

10万もらえれば、明るくなるのにどうして反対するのかな。

私、対象外だけど私も明るい気持ちになりたいって、範囲を広げてほしいっていう空気がなぜ広がっていかないのかな。とても残念。

みんなでマスクして、自粛して、我慢して、副反応にも耐えた。

コロナに打ち克った証として、全員に10万円支給しますが一番の景気浮揚策かと。

僕なんか、10万円給付が大筋決まった時点で、来年1月15日に家族5人で旅行に行くことを決めてしまった。

きっと、僕がアナウンサーで、こんな予定を言ったら支給対象外の人たちから思いっきり叩かれるんだろうなと思う。

そこまでは仕方ないのかもしれないが、もっと怖いのは支給対象の人たちからも叩かれかねないのが、今の風潮。

日々の生活で精一杯なのに旅行なんて・・・

この日はセンター試験なのに旅行なんて・・・

私も含めて、余裕がない人が増えたなって街を歩いても感じることがある。

だから、10万円を1回給付しても、貯金に回ってしまうというのも仕方がないことだ。

夏の甲子園のカラッカラの土のグラウンドに、阪神園芸の人たちが水を撒いても、あっという間に元の状態に戻ってしまう。

でも水を撒き続けているうちに、土の色は少しずつ満遍なく濃くなり、グラウンドのコンディションもベストな状態に近づいていく。

給付金も同じことだと思う。

何回も、継続して、満遍なく。

それが大事なのかなと思う。

続けていくうちに財布が潤い、心も潤う。貯金に回る割合も確実に減っていくはずだ。

今の日本は、財布の潤いが失われているが、心の潤いも失われている。

コロナが第5波まであったのだから、給付金についても第5弾まであっていいんじゃないかなと思う。

10万円はさすがに厳しいということであれば、5万円、3万円、2万円という小出しでもいいから続けてほしい。

今日の

古川騎手の勝利も、矢作調教師が何回もチャンスを与え、何週間も継続して、そして古川騎手だけに力を入れるのではなく、他の馬や騎手にも満遍なくチャンスを用意したことが結実したのかなと思わずにはいられなくて。

長い夜が明けた先には、また苦しい世界が待っている。

それでも、向かっていくしかない。矢作調教師や井上アナウンサーに少しでも近づきたいと思うなら。