競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

2021年、大晦日に思う

なんだかんだ

やっている間に、今年も大晦日

2021年、令和3年・・・

あんまり振り返りたくない、私にとっては今年も忌まわしい1年、できることなら消し去りたい1年にしてしまったと言わざるを得ない。

でも、振り返ってきちんと膿を出さないと、新しい年を爽やかに迎えることはできない。事実は事実として受け止めるしかない。

まず

このブログのメインテーマである競馬について。

正直、すごく中途半端で、すごく無様で、潔くない勝負を続けてしまった。

年明けに高らかに、中央競馬全3,456レースを戦い抜くと宣言したが、早々にリタイア。

100円競馬をやってみたり、家の財布から金を抜いてみたり・・・

それでも、夏を迎える頃になって、JRAダイレクトで絞り出した資金で輝きを取り戻す。

5月2日・山陽特別。キュールエサクラの単勝的中を皮切りに、確変状態に突入。

5月23日・丹沢ステークス。リッターシュラークの直線一気。

5月30日・目黒記念。ウインキートスで、ダービーデーはダービーが終わってからが勝負という自分の思いを具現化。

そして6月27日・東京最終レース。カラーズオブラヴの逃げ切り。単勝5,240円を決めた。

本当に競馬で借金返済できるんじゃないかと思った。この日までは・・・

しかし7月になり、夢は突然終わった。

夏競馬で、5月・6月で稼いだ分を全部吐き出した。そして秋競馬で更に借金を上乗せすることに。

もう、何が何だか分からないうちに追い詰められてしまった。

競馬から逃げ出したいという気持ちもあった。でも一方で、こんな筈ではない、このままでは終われないという思いもあって。

会心の的中の思い出までもが、ちょっと忌まわしい黒歴史と感じてしまう。

未来に待ち構えている現実を知らずに舞い上がってしまっている6月27日の自分がとても惨めで、そして端からみれば滑稽だろうなと思えてしまって。

それでも、12月21日の浦和競馬場で少しは自分の心を慰めて、そして整理することができて、どうにか年末までの残り10日間を耐えることができた。

ブログで公言してきた来年2月まで競馬をやめるという約束は破ってしまったが、これが自分にとっての精一杯ということで、どうかご容赦いただきたい。

あとは

派遣の仕事に取り組んでみたことも、私を大きく変える出来事だった。

夏競馬最終週、木っ端みじんに粉砕され、借金残高は320万余りにまで膨れ上がってしまい、支払いが滞る目前まで追い込まれてしまった。

悩んだ結果、というか悩む猶予もなく、9月7日に私は派遣会社の説明会に参加、その週末には初仕事。

9月・10月の2ヶ月で計6日間。総支給額は49,793円。

その大半も競馬で無にしてしまった。ライオンボスは馬群に沈み、私は禁断症状に抗うことができなかった。自分の不甲斐なさに行き場のない怒りと虚しさだけが残った10月31日の夜。

とはいえ、金銭は手元に残らなかったが、本当に大事な経験をさせてもらった。

まず、心が強くなった。

正直、日雇いの派遣の仕事なんて誰でもできると思っていた。

しかし、誰でもできる軽作業の現実は、誰かがやらねばならない重労働。

仕事のきつさと同時に、派遣先での立場の弱さというのも痛感した。

正社員の立場で慣れ親しんだ職場で働けることがどんなに恵まれていることか。

と同時に、未知の世界へ一歩踏み出す勇気を出せた。

ただ、7回目がなかなか・・・もう2ヶ月あまり派遣の仕事をしていない。

そこが、やっぱりまだ自分が真に変われていない何よりの証。

9月の頃と比べて、ハングリー精神は明らかに欠如している。

本当に危機感があれば、もう数回は派遣の仕事をできたはずだ。

でも僕は、そのつらさから逃げ出してしまった。

正直、本業の仕事より派遣の仕事のほうが厳しい。

それを強く感じるのが、仕事をキャンセルする(休む)ことが大きな迷惑をかけることになるから。

噂では2回キャンセルで、もう今後仕事を紹介してもらえないと言うし、派遣会社から「急にお休みの人が出てしまいましたので至急募集」というメールも届く。

本当に、自分の力で乗り切らないといけない。

もちろん複数人で協力していく仕事なのだが、他人を頼れる雰囲気はない。教えを請えば無視はされないけれど、甘えは許されないと感じた。

ただ、そういう場を経験したことで、自分が先頭に立って引っ張らなければいけない仕事で、遠慮せずにやるべきことをやってもらう割り切りができるようになったのは、大きな収穫。

他の会社の雰囲気や、初心者への説明の仕方など、本当に勉強になったことばかり。

来年、また自分の心を鬼にして7回目に踏み出せるかどうか。かなり臆病になっている自分がいる。

スマホ

買ったのも自分にとって大きな変化だったし、買ってよかったって心底思う。

カメラ機能も画素が大きくて綺麗に撮れるし、d払いもPayPayもすっかり慣れた。ラインもできるようになった。

あと派遣の仕事の情報を得るのも、スマホがないと話にならない。

これまでは、日雇いの派遣の収入では生活が苦しいと言っている人がスマホを持っているのを見て「ガラケーにしとけよ」とテレビの前で呟く自分がいた。

でも今、絶対にそんなことは思わない。

日雇いの派遣をするうえで、スマホは必需品だ。求人情報だけでなく、日々変わる派遣先であればグーグルマップだって絶対使えたほうがいい。盗難防止のためになるべく現金を持ち歩かないことを考えればスマホに支払い機能を持たせておくのが得策だ。

体験して知ることの大切さ、そんな基礎的なことを改めて知る46歳。

来年

どこまで人生を挽回することができるのか。1年後の借金残高が私への通知表。

それでも、来年こそ競馬で結果を出したいという思いはある。ただ今やみくもに勝負に出ても結果は見えていて。

今思っているのは、

・気分転換としての、浦和競馬での現金投票

・ひとつのきゅう舎に絞って、競馬とつきあっていく

競馬が人生の全てでなく、人生の適度なスパイスとなるようなそんな1年にしたい。