2019年1月の
中央競馬が終わった。開催日は計9日。
タイトル通り、喜びもあれば憂鬱もあり。とても濃密な1ヶ月だった気がする。
自分勝手な話だが、感想をひとことでまとめると「勝てば官軍」である。
週ごとの
収支をまとめると・・・カッコは単勝10倍以上の的中
・120,000→233,000 △113,000(万葉ステークス・ヴォージュ)
・200,000→229,000 △29,000(新馬・ゲバラ)
・240,000→149,000 ▲91,000
・300,000→262,000 ▲38,000(未勝利・ハイオソラール)
計860,000→873,000 △13,000
万葉ステークスのヴォージュの貯金で食いつないだといった感じである。
ただ、この1発が今月の自分、いや、もしかしたら今年の自分を救ってくれることになるかもしれない。
あの紙一重の着差で的中したのは、まちがいなく最後は運である。
この的中で元気を与えてもらったし、12月から続いていた咳や体調不良もすっかり回復した。
仕事も困ったことがたくさんあったが、万葉ステークスのゴール前のシーンを思い出すだけで、キットダイジョウブと思えた。
逆にあの紙一重を逃していたら、私はどうなっていたかと思う。
体調も回復しなかっただろうし、仕事もきっと乗り切れなかったと思う。
最悪、衝動にかられて電車に飛び込んでもおかしくない。
僅かの差で状況が大きく変わってしまうのが、ギャンブルの怖さであり魅力でもある。
3週目、4週目は負けてしまっているのだが、トータル収支がプラスであることが憂鬱感を和らげてくれている。
あとはプラスが底をつく前に、再び大きな馬券を的中させられるかどうかだ。
次週が試金石となる。
しかしながら
単勝を1つ的中させるのも、容易なことではない。
ましては私は、(特に今年になってからは)1倍台の単勝は買わないことにしているので、ほんと1つの的中が宝物といっても過言ではない。
騎手も1つ勝つために大変な思いをしているに違いない。特に騎乗数に恵まれない騎手は・・・
今日の京都8レースで畑端騎手が今年の初勝利をあげた。
勝ったヒストリーメイカーは、来れば大きい作田きゅう舎の馬だっただけに、スタートしてスッと2番手につけたときに、「あぁこれは買っておけばよかった」と後悔した。
とはいえ、最後は何かにやられるだろうと思いながらレースを見ていると、あろうことかヒストリーメイカーは4角を馬なり先頭で回ってきた。
それを見て私は畑端騎手はどんな気持ちで乗っているのだろうかと思った。
さぞかし、心臓はバクバクというか、想像もしていなかった展開だったろうと思う。
しかし追い出しを我慢して、いいタイミングで追い出し、キッチリ首差しのいだ。
相手が武豊や外国人騎手でなかったのも幸いだった。
過去にはひどい騎乗をみたこともあるので、騎乗依頼が少ないのは納得なのだが、それでも少ないチャンスをきちんとモノにするのは、さすがプロだなと感じた。
こういう会心のレースがあると、騎手を続けるモチベーションがわいてくるのはよく分かる。見ていても嬉しい。
もっと騎乗数が増えてほしいと思うが、▲や△の減量騎手がいたら、やっぱりそっちに依頼しちゃうかな、厳しいな。
一方で
複雑な気持ちになったのは、中京11レースのサノノカガヤキである。
1角までの先頭争いで、だいたい位置取りが決まったかと思ったときに、まだガリガリ追っている騎手がいた。
うちの妻もレースを見ていて、これ誰というので部屋に戻って出馬表を見たら、嶋田騎手だった。
それで向こう正面で早々と失速。そして競走中止。
ただ、これは陣営の「絶対逃げろ」という指示があったんだろうなと思う。
確かに嶋田騎手としたら、この指示を守るために必死だったんだろう。
前走は逃げて後続を1秒9ぶっちぎる大差勝ちを決めたとなると、今回逃げないで負けたら下ろされるのは間違いない。
そう考えると、今回の騎乗というよりは前走1秒9もぶっちぎってしまったことが裏目になった。
派手な勝ち方を決めると喜びも大きい代わりに、反動というか、マークがきつくなるというか、その後が厳しいことになる。
1勝する
ことは難しい。しかも勝ち方も大事だと言える。
馬券において、まぐれあたりで大穴なんか取ってしまうと、そのあとの気持ちのコントロールというか軌道修正が大変だ。
自分の実力以上に気持ちが大きくなってしまうと、馬券がちぐはぐになってしまう。
目のつけどころ(直感)と分析力(根拠)と気持ち(自分を信じる勇気)、この3点をいかにバランスよく鍛えていくか。
競馬でも、仕事でも終わることのない課題である。