本当に
2019年のすべての競馬が終了した。
最後の2週間は無様な姿を、このブログ上でも再三見せてしまったが、年間トータルとしては「よく走り抜いた」というのが率直な感想である。
JRAの収支としては、1728レース勝負して689,000円のマイナスで、回収率は96%。
地方競馬では若干プラスになっていると思われるので、ざっと600,000円のマイナスというところだろう。
的中数はJRAで192で、的中率は11%。地方を合わせれば、200を少し超える。
この負けをどう考えるか。
1ヶ月50,000円・・・趣味としてはちょっと使いすぎだろうなと思う。
300,000円くらいのマイナスなら、小遣いの範囲内になるので、だいぶ状況は変わって来るんだけどなぁ。
ただ、私には小遣いがない。
あと言えることとしては、月給をあと50,000円増やせればという思いもある。
この年末の挙動を見てのとおり、私は紛れもなくギャンブル障害の人間である。
でも、賭け金をこれ以上上げないようにして、回収率もキープして、月給をあと50,000円増やせば、今の自分のままで借金を増やさずに生活できるのではというストーリーが机上では成り立つ。
月給を50,000円増やすというのは、並大抵の努力ではできないが、競馬での頑張りを仕事にうまく展開できれば、あながち無理ではないという思いもある。
月給のアップと回収率の向上で、なんとか無借金経営ができないか?
1年間通しての回収率96%だから、いいところだけを切り出したわけでもないので、今の私の馬券力を示しているといってもいいだろう。
なんとか100%に少しでも近づけて、ギャンブル障害は治らなくても、人生と仕事と競馬を両立できることを証明したいというのが、来年に向けての夢である。
今年は
スランプ脱出も経験できたし、スランプ突入のきっかけも感じ取ることができたという貴重な1年になった。
スランプ脱出は今までに何回も書いてきたように、6月阪神のグレースゼットの未勝利戦(菱田騎手)、そして8月新潟のカシノブレンドの未勝利戦(西田騎手)である。
あと、当ブログで初めて書くのが、スランプ突入のきっかけである。
やっぱり大きなチャンスを逸してしまうと、その天罰なのか分からないが、心にひっかかり、負のゾーンに引っ張り込まれてしまうのである。
その日はずばり、3月10日(日)。
このころ私の単勝馬券は絶好調で、この日も中山10R東風ステークス・ジョーストリクトリで3,600円、中京11R金鯱賞でダノンプレミアム350円を的中していた。
だいぶ好調だったので、ウイン5をやる余裕もある状況で、やろうかどうか迷いつつ対象5レースの予想をやってみた。
120点くらいに絞ることができ、やってみようかなと思ったのだが、「せっかく好調なのだから今のスタイルを崩してはいけない」と考えてしまい、結局ウイン5を買わずにそのときを迎えてしまった。
結果、その日のウイン5は、この120点のなかの組み合わせで決まってしまったのである。
坂井騎乗のノーワンが単独1着になっていれば、私の予想は外れることになったのだが、秋山騎乗のプールヴィルとの同着になったので、当たってしまったのだ。
私はノーワンの単独1着を祈っていたのだが、その思いは打ち砕かれた。
ウイン5の配当は1,602,650円。
プールヴィルの単独1着だったら、さらに倍額だったと思われる。
その次の週から、私の馬券は少しずつズレていき、3月・4月・5月・6月と地獄のスランプが始まったのである。
5月なんて、買う馬買う馬がことごとく出遅れたり、不利を受けた。一方で気になったけど買えなかった馬が、鮮やかな変わり身を見せ、次々と先頭を駆け抜け、好配当をたたき出していった。
そのたびに私の心は痛めつけられ、マンションから飛び降りようと思ったこともあった。
自分の力では、いかんともしがたい運の見えない強力なパワーを、これでもかと感じた時期だった。
そんなときは、どんなに勝てそうな展開になっても当たる気がしないものである。
勝てるぞ、行けるぞというときは、自宅のPCの前でも、競馬場でも大きな声が出るものなのだが、不調な時は声も出ないのである。
だから
私はいっさい、ウイン5に関わらないことに決めた。
単勝であれば、些細な迷いや判断ミスで的中を逃したとしても、せいぜい数十万、どんなに悪くても百万円の取り損ねで済む(1点1万円勝負で考えた場合)。
それでも大きな額なのだが、もしウイン5でちょっとした迷いで、数千万や数億を取り逃したらと思うと、これほど怖いことはない。
もう一生後悔まみれで生きていかなきゃいけないし、生きるための前向きな気持ちもきえてしまうんじゃないだろうかと思う。
何度も書くがギャンブルの真の怖さというのは、
「実際には負けていなかったり、許される範囲の負け金で済んでいるのに、大きな馬券を取り逃してしまうことで、大きく負けた気分になってしまい、それを取り返そうとして、想像もしていなかったような金額を本当に失ってしまう」
ことなのである。
もちろん冷静に割り切れる人もいて、そういう人は全く問題ないのだけれど。
あと
今でも、この考え方が正しかったのか、のちのち行き詰まることになったのか分からないことがある。
1月から4月ころまで、私の単勝馬券は全て「非社台・非クラブ」の馬だった。
だから1月の万葉ステークスでユーキャンスマイルではなく、ヴォージュを買ったし、前掲のジョーストリクトリや、2月東京のバレンタインステークスのサングラスも、みんなこのカラクリである。
ただやっぱり、これを続けていると息苦しい予想になってしまい、予想がだんだんつらくなっていった。
あと、4月30日に浦和競馬に参戦した時に、ダイワリアクションという馬で千円を超える単勝馬券を決めることができたのだが、この馬は社台ファームの馬で、
「やっぱり社台抜きの馬券は考えられない」という結論に至ったのである。
そのおかげで、バーミーブリーズも買えるようになったし、方向転換に間違いはなかったと考えている。
でも、もし年末まで「非社台・非クラブ」を貫いていたら、もっと違う馬で大きな馬券を取れたのでは?という思いもある。
この点については、みなさんの考え方を聞いてみたいところでもある。
あと私個人的には、ノーザンファームより社台ファームの方が好きである。
成績はノーザンファームのほうがダントツなのだが、騎手の起用とかを見ても社台ファームのほうが人間味のあるというか、競馬界全体のことを考えているような感じがしてならない。
バーミーブリーズがノーザンファーム産だったら、絶対違う騎手だと思うんだ。
さらに
私が今年貫いたルールとして、「前走JRA1着馬の単勝は買わない(除く、前走的中馬)」がある。
思いとしては「後追いして勝負して外れたら悔しいじゃん」というのが根底にある。
このルールも万能ではないのだが、とにかく私は、人が目をつける前に勝負して儲けたいという思いが強い。
この思いが初ダート馬を狙う勇気の源となっている。
騎手や調教師の
好き嫌いというのも、どうしたものかなと最近悩んでいる。
「○○のクソ野郎」と書くことが多かったが、そんなことを書いても結局それが自分の馬券の選択の余地を狭めるだけだというのが、最近ようやく分かってきた。
そして何より、自分が一番クソ野郎だというのを思い知らされることになってしまった。
騎手も調教師も人間である。やっぱりいくら頑張ってもやる気の出ないときや、うまく御せないこともある。
ここ数日の自分の勝負を振り返ると、よくないことだったなと思うのである。
「○○のクソ野郎」と書いても、そのクソは自分に跳ね返ってくるのである。
相性というのはある、それは確かだ。でも勝ちたいのなら、よく分析して騎手や調教師の来るタイミングを読み取らないといけないのだ。
最後に
このブログを、読んでいただいたすべての皆さまに感謝したい。
多い日には1日あたり2,000アクセスをいただき、これがブログを続ける一番の励みになっている。
土曜と日曜の9時台、そして日曜の夜はアクセスがグッと増える。
ちょっとプレッシャーでもあるし、でもやっぱり嬉しいものである。
そして今月は20,000アクセスいただき、累計アクセスも197,000いただき、もうすぐ200,000アクセスになる。
コメントもたくさんいただいた。これで自分の心が救われたことが何度あったか。
来年も少しでも、読んでよかったという記事を届けていきたいと思う。
2020年が皆さまにとって、幸せな1年になることを願って。よいお年を!