競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

追いかけ続けることの難しさ

田中勝春騎手が

今週3勝の固め打ちを決めた。

土曜日の阪神新馬戦で14番人気のメランで単勝万馬券の大穴を決め、さらに日曜日も中山6Rと7Rを連勝した。

田中勝春騎手は私が競馬を始めたころから活躍している数少ない騎手ということもあり応援したい騎手だし、東京競馬で直線一気を決める騎手というイメージが今でも残っている。

私の記憶が美化されているだけかもしれないが、昔3レースくらい連続で直線一気の追い込みを決めて、何かVTRでも見ているのかと思ったのは、25年後の今でも私の頭に刷り込まれている。

しかし今となっては単勝馬券を買っても、なかなか結果が出ない。

騎乗フォームを見ていると4角までは手ごたえ十分といった感じなのだが、直線を向くと全く伸びないという感じで、期待外れのレースが続いていた。

といって見限ると単勝20倍以上の馬を勝たせてしまうといった感じで、応援はしているのに馬券の相性は最悪という状況になってしまった。

そして、昨日の中山7R・・・

ラクルヒッター

で直線一気の追い込みを決めた。もう絶好調モードが止まらないといった感じだった。

私は昨年の9月の中山で2着だったのを見て、この馬は500万は勝てると思い、近走不振の前走でも単勝を買ったのに、今回は買えなかった・・・

単勝3,570円

なんで、もう1回辛抱して買えなかったのかな( `ー´)ノ

昨晩はけっこう悩んだ。ただ結論としては

仕方ない(T_T)

の一言である。そこには2つの「仕方ない」がある。

まず一つは、ミラクルヒッターの近走成績を改めてみると、かなり汚れた馬柱だと言わざるを得ない。

9月の中山で2着したあと、東京4.2秒差・新潟1.5秒差・中山1.6秒差・中山1.8秒差と4戦連続で大敗だ。

東京と新潟は仕方ないとしても、2着した中山のダ2400や2500で見せ場なしはさすがに買いづらい。

穴馬を追い求める私でも、来る見込みのない穴馬を買っていては、また借金地獄へ逆戻りだ。

近2走の惨敗により、9月の中山2着は低レベルの1戦だったのでは?という疑念が私の中に湧いてきてしまった。

いろいろ考えずにひたすら追いかければよかったのだが、いろいろ考えてしまったのが仇となった。

もう一つの「仕方ない」は土曜日惨敗で非常に追い詰められた状態の中での日曜競馬予想だったということだ。

土曜日に15万1千円の敗北を喫してしまい、もし日曜日もずるずる行ってしまったらと思うと、かなり切羽詰まった気持ちになってしまっていた。

1レースたりとも無駄な馬券は買えない(もっと具体的に言うと「田中勝春やミラクルヒッターに回せる金はない」)という心理状況になってしまった。

土曜日の予想がだめだったので、土曜とは視点を変えた予想をしないといけないという思いもあった。

もし自分を責めるとしたら、日曜日にミラクルヒッターを買えなかった自分ではなく、下手な予想をした金曜日の夜中の自分を責めるべきだろう。

その日単位でプラマイゼロにするのも大変なのに、こんなに負けやがって・・・

そんな

苦しい展開を救ってくれたのは、今週デビューの斎藤新騎手だった。

日曜小倉4Rは、鮫島良太騎乗のルッチョーラが直線早々と先頭。

しかしアルファライズの斎藤騎手は手ごたえイマイチながら諦めずに一生懸命追い続け、最後の50メートルでルッチョーラをとらえ、一緒に追い込んできたクリノオウジャの追撃も封じた。

前のことも後ろのことも気にしなきゃいけなくて大変だったと思うが、きっちりハナ差残してくれた。

コーナー4つで忙しい芝1800で後ろから差し切るなんて、新人にとっては難しいだろうに・・・本当によく頑張ってくれたと思う。

この的中でどれだけ勇気づけられたことか。

来週への元気をもらった。