競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

パワーの源泉と悩みの種は紙一重

あまりにも

身体の痒み(特に下腹部と首の後ろ)がひどく、眠れない日々が続いたので、皮膚科で診てもらうことにした。

特に風呂上がりから布団に入ってしばらくの時間が、魔の時間というか恐怖の時間で、猛烈にかきむしってしまう。

その後も痒みが続いて、夜が明けた頃に少しだけ眠れて朝を迎えるという感じ。

ストレスが原因なんだろうなと思いながら、診察室に入る。

当然のことながら、先生は患部を見せてくださいと言う。

恥ずかしく、申し訳なく、そして何を言われるのだろうと思いながら、毎晩かきむしった下腹部を出した。

まず「これはひどいですね、もっと早く病院に来ないと」と言われた。

そして先生はカッターのような器具(でもそんなに鋭利ではない)で、患部の一部を削り取った。

最初、その器具を見たとき、どんなに痛いのだろうかと思ったが、先生はそっと処置して下さったので全く痛くなかった。

そして別室で検査、1分少しで戻って・・・

「たむしだね」と一言。

うわぁ、不潔にしていたということか、猛烈に恥ずかしくなったし、先生や病院の方に汚いものを触らせてしまって申し訳ないと思った。

でも、なんか今までのモヤモヤが全て解消したのもその瞬間だった。

ムヒとか、痒みを12時間止める錠剤とか、塗っても飲んでも全然効かないどころか、ひどくなったというのはそういうことだったのかと。

ステロイドの薬を塗っても、全然痒みがなくならなかった(むしろひどくなった)のはそういうことかと。

アトラントという抗真菌剤が処方された。たむしはしぶといけど、これを1日2回(朝晩)塗って様子を見てくださいとのことだった。

ストレスは全然関係なかったか・・・

病院からの帰り道、恥ずかしく情けない気持ちと同時に、少しホッとした気持ちもあった。

たむしの

話を長々と書いてしまったが、本題はここからである。

痒みのために布団の中でいろいろな考え事ができなかった自分にとって、一番思いを自由に巡らすことができる場所は、コーヒーショップだった。

アイスコーヒーを飲みながら、紙に思いを書き出すというのが自分の心に耳を傾けるということ。

妻への思いだったり、仕事のモヤモヤだったり、馬券の反省だったり、いろいろだ。

そして時には、全部まとめて見つめ直すこともある。

以下、カフェヴェローチェで綴ったメモより

僕のパワーの源泉

自分の健康・・・からだ

        こころ

家族   ・・・健康

        信頼

        笑顔

仕事   ・・・成果を出す

        人間関係がよい

競馬   ・・・勝利

        ブログの評価アップ

        借金返済進む

しかしながら、その一方で自分に迫る悩みの源泉にもなりうるというのが、自分にとっては凄く恐怖。

自分が病んでしまっては収入に差しさわりが出て、妻と息子の健康にも悪影響。そして信頼を失い、笑顔が消える。

仕事で成果を出せないと、人間関係も悪くなり、それは競馬予想にも悪い影響をもたらし、ブログの評価は下がり借金の返済どころか増加の一途。

上に書いた10の要素は、まさに自分の人生を左右する生命線。

1つでもうまくいく要素があれば、そいつが他の要素もうまくいくように引っ張ってくれる可能性はあるのだけれども。

その逆もあるわけで、考えれば考えるほど人生は恐怖。

今までの人生

いろんなことが怖かった。

20代の頃は、会社に行くのが怖かった。

30代の頃は、セックスが怖かった。

素敵な女性とつきあいたいという気持ちは強かったのだけれど、どうしても自分がうまくセックスできるシーンをイメージできなかった。

女性をエスコートできるのだろうか、あそこはちゃんと機能するのだろうか・・・

実は、今、競馬が怖い。馬券が怖い。

えっ、何言っているの?と思うだろう。

馬券より借金のほうが怖いんじゃないの?と思うだろう。

勝ちたいという気持ちは強いのだけれど、なかなか自分が好配当の馬券を当てるシーンをイメージできなかった。

勝負気配を読み取ることができるのだろうか、ハナ差で負けてしまうんじゃないか、全敗しちゃうんじゃないか・・・

現実に、その日最初の的中を摑むまでは本当に不安。当たっても嬉しいというより、ホッとするというのが正直なところ。

でも最近は、全敗することが恐ろしいのではなく、自分が買いたいと思う馬券を勇気を出せずに買えないというのが恐ろしいことなのだと少しずつ思えるようになってきた。

先週、私は山田騎手が乗る馬を3頭買った。世間の評価(オッズ)に関係なく、自分が買いたいと思う馬券を貫けたという思いがある。

そして運よく、川田騎手の力を借りて1頭的中させることもできた。

最近

思うこと。

勇気を振り絞れば、何かしら得るものがあるということ。

勝利や成功ばかりではないのだけれど、未来の勝利につながる気付きだったり、もう1回勇気を出そうと思えるパワーだったり。

会社での仕事だって、同じことを何年も続けていたら素早くできるようになって、気付いたら自分が教える立場になっていた。

セックスだって、自分には絶対無理だと思っていたんだけれど。

馬券でもビリーバーでの失敗を、アンタノバラードで少しだけ取り返せた。

もう今更遅いと思っていても、チャンスの神様の中には前髪だけでなく後ろ髪もある神様だっているんだ。

だから・・・

もうダメだと思っても、あと一歩だけ前に進もう。

スガシカオもそう言っている。

馬券だけじゃない、人生全てにおいて。