東京12レース
願望が現実のものとなった。
妻と息子には、最後は武士沢買ったんだと言ってレースを見ていた。
とにかく逃げてくれればという感じだったので、ガシガシ押して逃げるのを見て、とにかくできるだけのことをやってくれという思いだった。
直線向いた時点では思いのほかリードがあって、見せ場くらいまではありそうだと思った。
残り200切ったところかな、これはいつものガックリパターンと違うと思ったのは。
妻も息子も私も、えっ!という感じで、声が出るというよりは、もう歴史的瞬間をただただ見守るといった感じの最後の1ハロンだった。
騒がしくなったのは、カラーズオブラヴがゴールに入ってからで、いったい何倍つくんだという話になってからだ。netkeibaのオッズだと60倍超えだけど、もしAIが抜擢していたら半分くらいになるかもしれないし・・・とわめいていたら、グリーンチャンネルで52.4倍との表示が。
10倍くらい下がってしまったようだが、それでも50倍超えなら文句なしである。もう嬉しいというよりは、フォーっていう感じである。
正直
東京11Rのホープフルサインとカラーズオブラヴは、今朝の予想の時点でも正直無謀かなという思いはあったが、その一方で買わないで1着にでもなったときの、夜も眠れないくらい猛烈に後悔する自分を想像すると、買わないことのほうが怖いとすら感じた。
この気持ちを綴っても、どれだけの人が分かってくれるかなと思いつつ、でもこのブログを読んでくれている人の中には分かってくれる人もいるかもという思いだ。
ホープフルサインは、本当は江田照騎手の手綱がいいのになとは思っていたが、柴田善騎手に依頼したということは勝負なのかなというのは感じた。
とにかくこの馬は意外性のある馬で、江田照騎手が浦和競馬で斜行で騎乗停止処分を受けながらも交流戦で未勝利を脱出し、そのあと昇級・初芝の3歳500万下を直線一気でぶち抜いてみたり、とにかく扱いの難しい、でも魅力的な馬。
こちらも、一瞬勝てると思ったが、わずかに及ばずの3着。
そして、私の馬券遍歴に関しても、乗り替わりに関しても感情が入ってしまうのがカラーズオブラヴ。
今年の2月にこの馬の単勝を惜しくも2着で逃していて、悔しい思いをしたものだが、あのときは100円馬券だったことを思えば、何が幸いするか分からないなと思う。
あとは、今回は永野騎手からの手戻りというのも勝負の後押しになった。
武士沢騎手としては、相当悔しい気持ちがあったと思う。
減量3キロがあるとはいえ、今まで自分がずっと乗りこなしてきた馬を下ろされて、乗り替わった新人が出遅れて11着。
オーナーや調教師がやっぱり武士沢騎手じゃないとと思い直しての手戻りなのか、永野騎手にアドマイヤレビンを優先されての仕方なくの手戻りなのかは知る由もないが、私と同じ40代半ばという立場として、今回のレースに対する思いというのは並々ならぬものがあったんじゃないかな。
終わってみて言えることなんだけど。
ゴールしたあとも、ガッツポーズひとつせず、淡々と跨っている武士沢騎手の後ろ姿を見て、表には出さないんだけど、永野騎手に対して、そして一度は自分を下したオーナーや調教師に対しても、なめるんじゃないぞという思いを感じたのは私だけか。
と同時に、頑張ってくれたのはカラーズオブラヴなのに自分が目立つのは・・・という気持ちもあったんじゃないかな。
全部、私の勝手な妄想だけど。
武士沢騎手といえば、マルターズアポジーとのコンビが真っ先に思い浮かぶが、netkeibaで戦歴を振り返ると、トウショウナイトとのコンビも懐かしい。
デビュー時は中野渡きゅう舎の所属。決して華やかなきゅう舎ではないが、できるだけ弟子に乗せようというバックアップはあったと思う。
43歳の武士沢騎手。伊藤圭きゅう舎の所属で頑張っている永野騎手を見て、25年前の自分を思いを巡らせることもあったのかなと思う。
いろいろ
長々と書いてしまったが、でもやっぱり嬉しいというのが今の私の偽らざる心境だ。
あと、午前中の阪神で2つ当たったのも、自分にとってはかなり嬉しかった。
土曜から追い続けていた坂口きゅう舎の馬で、朝イチ当たったのは勇気づけられた。
ただ、その一方で、なかなか流れに乗れないチグハグな馬券が多かったのも確かだ。
幸騎手のメイショウシロガネは、個人的には仕留めなきゃいけなかったと思っている。
もうとにかく、競馬を続けている限りはずっと勉強、まだまだ力不足である。