競馬を続けた先にある世界

ギャンブル障害を抱えながら、それでも競馬で勝ちたい思いを捨てられない40代おっさんのブログです。

馬券において、過去のミスを取り返すのは絶対に不可能と知る

今週も

結局勝つことはできなかった。12,550円の敗北という結果が待っていた。

後悔の念、屈辱、自己嫌悪・・・

レースが終わる度に、この2日で何度も何度も波のように押し寄せる感情。

競馬の神様に徹底的に扱かれているんじゃないかと。

マーカンドを買うとデムーロデムーロを買うとマーカンド・・・

でも

そんな神様なんかいるわけなくて、結局はこれが実力なんだと思う。

いくら自分から望んでやっている勝負とは言え、72レース戦い抜くのは本当につらかった。

睡魔、疲労、週明けの不安、そして自分の馬券力、全部ひっくるめたのが実力。

もっと頑張りたかったけど、土曜も日曜もこれが精一杯だった。

自分の実力はこんなものじゃないって叫びたい。でも、この結果では・・・

ホント

いろいろ言いたいことはある。

とにかく各騎手を狙うタイミングが本当に1つずつズレてしまった、というのが率直な感想。

他にもいろいろチグハグなことばっかりだった。

あと思ったのは、ホントその日その日で結果を出すのが精一杯で、とてもとても過去の負け分を取り返す余裕なんかない!ってつくづく思った。

土曜が惨敗で日曜になんとかしたいと思ったけれど、そんな夏休みの宿題みたいに挽回なんかできねぇよ。

本当に全力を尽くして、自分の力を出し切って、ようやく頭一つ抜け出せるかどうかというのが、ギャンブラーの世界なのかなと思う。

終わってみれば、これは無駄な馬券だった、レース前に終わっている馬券だったと気づく。

でも、負け犬という名の、暑くて息苦しくて視野が狭い着ぐるみで全力疾走しながら予想しているような状態では、支えになるのは自分がこれまで積み重ねてきた経験値と勝利を目指す思いだけ。

的中という名のパフォーマンスを見せることが、見ている人の心を動かす最大そして唯一の存在意義だったりする。

そんな中、土曜日は無様なパフォーマンスだった。特に阪神12R・ロワンディシーがハナ差で敗れた瞬間、自分の中で何かがブチ切れた感じがした。

でもどこにも怒りや苛立ちをぶつけることができなかった。

運が悪い、勝負の流れが悪くて負の連鎖が続いていることについて、もし競馬の神様がいるのなら後ろから一突きしてやりたいくらいだったが、実在するわけでもないし。

結局、自分が悪いのだから、自分の力が足りないのだから、招いた現実。

阪神12Rでなく、阪神6R・イリゼで秋山真一郎騎手を買わなきゃいけなかった。いろいろミスがあったのだが、これが今週最大のミス。

ただ・・・

それでも勝利をあきらめない気持ちだけは残っていた。

日曜競馬も土曜に続きチグハグな買い目が続くも、少しずつ的中を積み重ねてどうにか五分の戦いに持ち込む。

でもやっぱり徐々にマイナスが増えだして、あぁまた今日も負けかと。

そして、中京11R・グロリアムンディを買ってしまったという現実。

ムーア騎手という名前だけで、馬の調子や仕上げを全く分かっていなかった。いわゆる養分になってしまった。

そんな自分を救ってくれたのが、阪神11R・デンコウリジエールと秋山真一郎騎手だった。

好スタートを切るも、徐々に位置を下げてオイオイと思ったのだが、今週の鞍上はいつもとは明らかに違っていた。

直線に向いて追い出すとグイグイ伸びてきて、最後はバトルクライと一騎打ち。

あぁ昨日と同じことにならなければよいがと思ったが、今日はキッチリ勝った。

もう嬉しいという感じはなくて、とにかくホッとした、燃え尽きたというのが正直な感想だ。

土日トータルで負けた事実は残る。チグハグな馬券だらけだった事実も残る。

それでも今週72レースの中で、一番取らないといけないレースを決めることができたという達成感はある。

正直、これでまた1週間頑張れるかもという気持ちになれた。

ただそれでもまだ日曜分のプラスには及ばないところで、最後に後押ししてくれたのが、中京12R・ストップザタイムと古川吉騎手。

先週あたりからゴドルフィンの馬に注目しているのだが、なかなか来なくてやっと来てくれた。

3.0倍の一番人気だったが、これでどうにか日曜分はプラスに持ち込むことができた。

暮れの阪神と言えば、いまだに古川吉騎手とアインプライドのことを思い出す。的中したわけでもないのに。

気付けばそれは25年も前のこと。25年間、僕は何をやってきたのかなと思う。

社会人1年目だったあの頃、四半世紀後の自分なんて想像したことが無かった。

もし当時22歳の自分が、今の自分を見たらどう思うのかなと。

とても理想的な人生とは言えない。恰好悪い人生だと思う。

でも精一杯生きてきた結果だ。積み重ねてきた結果だ。

そして何より、まだ頑張れるという気持ちは残っているのが自分としては嬉しい。

いま

月曜の朝5時である。

結局、金曜の夜も、土曜の夜も、日曜の夜も、睡魔に負けて布団に入ってしまい、普段のルーティーンがこなせずに翌朝を迎えてしまった。

そして今週も、また厳しい仕事に追われる1週間が始まろうとしている。

自分に対して頑張れとは言わない。なぜなら仕事が始まれば頑張らざるを得ないから。

頑張らなくてもいい、淡々と目の前のことを一つずつ片付ければいい。

将来のことも気になるかもしれないけれど、まずは最も目の前にあることに向き合おう。

ひとつひとつの挨拶、ひとつひとつの工程、ひとつひとつの会話・・・

つらい仕事かもしれないけれど、そのうち昼休みが来て、そのうち定時になって、そのうち会社を出ることができる。

そしてそれを5回繰り返せば、また楽しい時間がやって来る。

えっ、仕事以上につらい時間じゃないかって?

そうかもしれないけれど、僕も新しい景色を見たいんだ。